総合演習34問と解説
各章に2問ずつ対応する独自の練習問題です。公式過去問ではありません。答えだけでなく、なぜその判断になるかも説明してから解説を開いてください。
問1:顧客の必要
Section titled “問1:顧客の必要”「自社が作れる最も多機能な商品」からではなく、顧客が困っている場面や必要な機能から企画する考え方は?
解答・解説
マーケットインです。多機能であること自体ではなく、使う人の目的に合うかを考えます。1章
問2:総合的な品質
Section titled “問2:総合的な品質”作業を速くするため確認を省き、納期は守れたが誤納品が増えた。Dが改善したので成功と言えるか?
解答・解説
Qが悪化しており、全体の評価が必要です。コスト、安全、負担などQCD+PSMEも確認します。1章
問3:PDCA
Section titled “問3:PDCA”新手順を試行した後、ミス率と作業時間を比較した。この段階はP・D・C・Aのどれか?
解答・解説
C(Check)です。結果を確認した後、採用・修正などの処置(A)へ進みます。2章
問4:分母が違う比較
Section titled “問4:分母が違う比較”改善前の遅れが400件中8件、改善後は50件中2件。率を計算し、件数だけの評価を修正してください。
解答・解説
前2%、後4%です。件数は減っても率は上がっています。仕事の内容や時期も確認し、変化の原因は別途調べます。2章
問5:QCストーリー
Section titled “問5:QCストーリー”原因を調べる前に「注意力向上研修」を対策として決めた。何が不足しているか?
解答・解説
現状把握と要因解析です。問題が起きる条件や原因を確かめてから、それに働きかける対策を選びます。3章
問6:3ムと重点
Section titled “問6:3ムと重点”依頼が特定の時間だけ集中する状態は3ムのどれか。また安全に重大な少数問題を、件数が少ないから後回しにしてよいか?
解答・解説
主にムラです。それがムリやムダへつながることもあります。重点は件数だけでなく、重大性・損失・緊急性でも決めます。3章
問7:工程の5M
Section titled “問7:工程の5M”同じ品物でも測定者や測定器を替えると値が違った。5Mでは特に何を確認するか?
解答・解説
Measurement(測定・計測)です。測定器、手順、基準の一致を調べます。Manなど他の要素と関わる場合もあります。4章
問8:工程の異常
Section titled “問8:工程の異常”規格内の値だったが、通常の変動から外れた動きが見えた。「適合だから調査不要」と言えるか?
解答・解説
言えません。要求への適合と工程の安定性は別です。定めたルールで異常の可能性を調べます。4章
問9:計測と検査
Section titled “問9:計測と検査”寸法を10.3mmと測った。これだけで適合と言えるか?
解答・解説
言えません。要求事項と判定ルールが必要です。計測値を基準と比較して判定します。5章
問10:ロット合格
Section titled “問10:ロット合格”抜取検査で合格した200個のロットについて、200個すべてが適合と確認されたと説明してよいか?
解答・解説
いけません。一部のサンプルに基づく受入判断であり、未検査品すべてを確認したわけではありません。5章
問11:二つの標準
Section titled “問11:二つの標準”「寸法は9.5〜10.5mm」と「担当者は出荷前に指定の方法で寸法確認する」は、それぞれ何に関する標準か?
解答・解説
前者は品物の要求・規格、後者は業務・作業方法に関する標準です。満たす結果と、実現・確認する方法を分けます。6章
問12:標準化の定着
Section titled “問12:標準化の定着”手順を改訂したが現場に旧版が残っていた。文書を更新しただけでは足りない理由は?
解答・解説
改訂の周知、教育、旧版の誤使用防止、実施確認まで必要だからです。標準は使われて初めて仕事をそろえます。6章
問13:サンプリング
Section titled “問13:サンプリング”全曜日の仕事を知りたいのに、取りやすい月曜朝だけを調べた。どんな懸念があるか?
解答・解説
曜日・時間帯の偏りがあり、母集団を代表しない可能性があります。目的に合う抽出・収集計画を立てます。7章
問14:何を数えたか
Section titled “問14:何を数えたか”50個のうち2個に各2件、別の1個に1件の不適合があった。不適合品数、不適合数、不適合品率は?
解答・解説
3個、5件、。5/50は不適合品率ではありません。7章
問15:平均と範囲
Section titled “問15:平均と範囲”値が8、9、10、11、12分。平均と範囲を求めてください。
解答・解説
合計50、個数5より平均10分。範囲は12−8=4分です。単位も付けて報告します。8章
問16:群の平均
Section titled “問16:群の平均”10件の平均6分と30件の平均10分を合わせた全体平均は?
解答・解説
分。件数を無視した平均8分ではありません。8章
問17:チェックシート
Section titled “問17:チェックシート”記録者ごとに「訂正1件」の定義が違った。集計前にそろえることは?
解答・解説
1注文か1指摘か、重複を許すか、分類、期間、分母、記入方法をそろえます。様式だけでなく数え方の共有が必要です。9章
問18:層別の分母
Section titled “問18:層別の分母”Aは1000個中10個、Bは100個中5個が不適合。率はどちらが高いか?
解答・解説
Aは1%、Bは5%でBが高いです。件数はAが多くても、率の比較には各層の分母が必要です。9章
問19:累積割合
Section titled “問19:累積割合”パレート図の件数が30、12、6、2。上位2項目までの累積割合は?
解答・解説
合計50、累積42なので84%。図の横軸は件数順で、時間順ではありません。10章
問20:件数と損失
Section titled “問20:件数と損失”Aの30件が各100円、Bの6件が各2000円の損失。総損失が大きいのはどちらか?
解答・解説
Aは3000円、Bは12000円でBです。何を重点にするかによって、件数か損失金額かを使い分けます。10章
問21:特性要因図
Section titled “問21:特性要因図”特性要因図の枝に原因候補を書いたら、原因が証明されたと言えるか?
解答・解説
言えません。図は仮説の整理です。現場・データ・適切な試行で関係を確かめます。11章
問22:発想と評価
Section titled “問22:発想と評価”ブレーンストーミングの最初から、他人の案を一つずつ批判してよいか?
解答・解説
発想を広げる段階では批判を控え、自由な案と結合・発展を促します。その後、整理して事実に照らし評価します。11章
問23:階級の境界
Section titled “問23:階級の境界”階級が4以上8未満、8以上12未満の場合、8分はどちらに入るか?
解答・解説
後者です。各値が一度だけ入るように、境界を含む側を決めます。12章
問24:ヒストグラムの限界
Section titled “問24:ヒストグラムの限界”2つの山が見えたので、必ず設備2台の違いが原因と結論してよいか?
解答・解説
いけません。材料、測定、区切り方なども候補です。元データと条件を確認し、層別で調べます。12章
問25:グラフ選択
Section titled “問25:グラフ選択”曜日ごとの変化を追う図と、測定値の分布を見る図は、それぞれ何が適するか?
解答・解説
推移には折れ線、分布にはヒストグラムが適します。目的に合わせ、軸・単位・期間を付けます。13章
問26:二つの限界
Section titled “問26:二つの限界”UCL13mm、仕様上限15mmで、測定値14mm。この値の読み方は?
解答・解説
仕様上限以内ですが、与えられた上方管理限界を超えています。適合と工程の異常の可能性を分けて考え、定めた方法で調査します。13章
問27:対応データ
Section titled “問27:対応データ”散布図のxとyをそれぞれ小さい順に並べ直して組にした。問題はあるか?
解答・解説
元の対応が壊れ、存在しない関連を作り得ます。同じ対象・試行の2値を組にして描きます。14章
問28:関連と因果
Section titled “問28:関連と因果”散布図が右上がりなら、xを増やす介入で必ずyが増えるか?
解答・解説
必ずではありません。第三の条件や逆方向の関係なども考えられ、観測した関連だけで因果を確定できません。14章
問29:報告の内容
Section titled “問29:報告の内容”原因不明の不適合が発生した。連絡では何を伝えるべきか?
解答・解説
確認した事実、日時・場所・対象・件数、現在の処置、分かっている影響範囲、未確認事項を伝えます。推測を確定原因として書きません。15章
問30:5ゲン主義
Section titled “問30:5ゲン主義”現場・現物・現実に加わる二つは何か? 何のために加えるか?
解答・解説
原理・原則です。実際の状態を、仕組みや基本的なルールに照らして理解するためです。15章
問31:5Sの区別
Section titled “問31:5Sの区別”不要な旧版を識別・処置する、必要な道具の置場を決める。それぞれ5Sのどれか?
解答・解説
前者は整理、後者は整頓です。保存すべき記録まで独断で処分しないようルールを確認します。16章
問32:改善の割合
Section titled “問32:改善の割合”探す時間が平均8分から2分に減った。減少時間と減少率は?
解答・解説
6分、。分母は改善前の8分です。品質や安全を損なっていないかも確認します。16章
問33:ハインリッヒの法則
Section titled “問33:ハインリッヒの法則”ヒヤリハットが300件になると、必ず重い災害が1件発生する。この説明は正しいか?
解答・解説
誤りです。1:29:300は経験的な関係を示す比率で、普遍的な確率法則ではありません。小さな兆候から危険を把握し対策することが重要です。17章
問34:KY活動
Section titled “問34:KY活動”運搬時の危険を見つけた。「気を付ける」を繰り返すだけでなく、何を考えるか?
解答・解説
どの条件で何が起きるかを具体化し、配置や方法など危険を減らす仕組みを検討します。定めた手順・責任者の指示に従い、対策の有効性も確認します。17章