対数を取った測定値や比率を解析するとき、密度は単に変数名を置き換えるだけでは変換できません。確率の総量を保つ面積・体積の補正が必要です。単調な変換 Y=g(X) なら
fY(y)=fX(g−1(y))dydg−1(y).
X∼U(0,1),Y=−logX なら逆変換 x=e−y の微分の絶対値は e−y。したがって fY(y)=e−y、y>0 となり、指数乱数を作れます。非単調変換では各逆像からの寄与を足します。Y=X2 なら、正と負の平方根を忘れないようにします。
独立な X∼Gamma(a,1),Y∼Gamma(b,1) に対し、S=X+Y,R=X/(X+Y) とします。逆変換は X=RS,Y=(1−R)S、ヤコビアンの絶対値は S。
fS,R(s,r)=Γ(a+b)sa+b−1e−sB(a,b)ra−1(1−r)b−1.
支持域も s>0,0<r<1 と直積に分かれるので、S と R は独立です。密度の積だけでなく支持域まで確認するのが論述の要点です。
p 次元の密度は、正定値の共分散行列 Σ に対して
f(x)=(2π)p/2∣Σ∣1/2exp{−21(x−μ)TΣ−1(x−μ)}.
AX+b の平均は Aμ+b、共分散は AΣAT。線形結合は再び正規で、正規ベクトルの無相関な成分は独立です。一般の分布にはこの結論を広げられません。
標準化した2変量正規で相関0.6なら、X∣Y=y∼N(0.6y,0.64)。Y=2 のとき予測平均は1.2、条件付き標準偏差は0.8です。極端な観測から予測されるもう一方は平均に近づき、これが平均への回帰です。
3変数の偏相関は
r12⋅3=(1−r132)(1−r232)r12−r13r23.
それぞれから第3変数への線形回帰の影響を引いた残差間相関です。調整しただけで因果効果を識別したことにはなりません。
Var(X)=4,Var(Y)=9,Cov(X,Y)=1 のとき Var(2X−Y) は?
解答・解説
4×4+9−4×1=21。係数の符号を含め、共分散項 2abCov(X,Y) を使います。