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1. 確率・条件付き分布・母関数

「異常がある確率」と「警報が出た後で異常がある確率」は違います。1級では公式を選ぶだけでなく、何を条件として、どの標本空間で計算したかを説明します。以下の数値は学習用の仮定です。

異常率が0.01、異常時の警報率が0.9、正常時の誤警報率が0.05なら、全確率の公式とベイズの定理から

P(A)=0.9×0.01+0.05×0.99=0.0585,P(D∣A)=0.0090.0585=213≈0.1538.P(A)=0.9\times0.01+0.05\times0.99=0.0585,\qquad P(D\mid A)=\frac{0.009}{0.0585}=\frac2{13}\approx0.1538.

警報の的中率は約15.4%です。感度90%だけでは判断できず、事前の異常率が効いています。独立は P(A∩B)=P(A)P(B)P(A\cap B)=P(A)P(B)、排反は A∩B=∅A\cap B=\varnothing。正の確率を持つ排反事象は独立ではありません。3事象の和集合は、単独の和から2重の共通部分を引き、3重の共通部分を足す包除原理で求めます。

同時分布から周辺・条件付き分布へ

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同時密度 f(x,y)=2f(x,y)=2 を 0<x<y<10<x<y<1、それ以外を0とします。三角形の面積が1/2なので積分は1です。

fY(y)=∫0y2 dx=2y,fX∣Y(x∣y)=22y=1y(0<x<y).f_Y(y)=\int_0^y2\,dx=2y,\qquad f_{X\mid Y}(x\mid y)=\frac{2}{2y}=\frac1y\quad(0<x<y).

したがって E(X∣Y=y)=y/2E(X\mid Y=y)=y/2、E(X)=E(Y)/2=1/3E(X)=E(Y)/2=1/3。条件付き期待値の反復則は複雑なモデルを小分けにします。分散にも

Var⁡(X)=E{Var⁡(X∣Y)}+Var⁡{E(X∣Y)}\operatorname{Var}(X)=E\{\operatorname{Var}(X\mid Y)\} +\operatorname{Var}\{E(X\mid Y)\}

という「群内+群間」の分解があります。

非負整数変数の確率母関数は GX(s)=E(sX)G_X(s)=E(s^X)、積率母関数は MX(t)=E(etX)M_X(t)=E(e^{tX})。独立なら和の母関数は積です。X∼Poisson(λ)X\sim\mathrm{Poisson}(\lambda) の GX(s)=eλ(s−1)G_X(s)=e^{\lambda(s-1)} を掛けると、独立なポアソン変数の和もポアソン分布と導けます。

MGFが0の近傍で存在するとき、M′(0)=E(X)M'(0)=E(X)、M′′(0)=E(X2)M''(0)=E(X^2)。存在しない分布に形式的な微分を使ってはいけません。特にコーシー分布には平均・分散もMGFもありません。

歪度は E[(X−μ)3]/σ3E[(X-\mu)^3]/\sigma^3、尖度は E[(X−μ)4]/σ4E[(X-\mu)^4]/\sigma^4(正規を0にする超過尖度は3を引く)。変動係数は σ/μ\sigma/\mu で、比率尺度かつ平均が正で0から離れた量に使います。中央値・四分位範囲は外れ値に比較的強く、範囲は標本数にも影響されます。相関は尺度をそろえた共分散であり、非線形な依存をすべて検出する量ではありません。

X,YX,Y が独立なポアソン変数で平均が2と3なら、和の平均・分散と分布は?

解答・解説

GX+Y(s)=e5(s−1)G_{X+Y}(s)=e^{5(s-1)} から X+Y∼Poisson(5)X+Y\sim\mathrm{Poisson}(5)。平均も分散も5です。独立性が積の根拠です。