27. 社会科学:経済指数・不平等・時系列の解釈
合計金額が増えた理由
Section titled “合計金額が増えた理由”家計の支出額は物価でも購入量でも変わります。経済指数は、比較基準や重みを固定して変化の要因を整理します。重みを変えれば指数の意味も変わるため、「何を同じとした比較か」を説明します。
基準期の価格・数量を 、比較期を とすると、物価指数(基準期100)は
Laspeyresは基準期の買い物かご、Paascheは比較期の買い物かご、Fisherは両者の幾何平均です。代替行動や新商品の出現、品質変化をどこまで扱えるかも確認します。
例題:2品目の物価
Section titled “例題:2品目の物価”基準価格 、比較価格 、基準数量 、比較数量 とします。基準金額2000、比較価格×基準数量2250なので 。比較数量で評価すると分母2000、分子2220なので 。Fisher指数は 。
数量構成が変わったため、同じ価格データでも指数は一致しません。名目系列を価格指数で割って実質化する際には、指数の対象範囲と基準年をそろえます。連鎖指数では重み更新の利点がある一方、内訳の単純加法が成り立たない場合があります。
景気判断と季節調整
Section titled “景気判断と季節調整”総合指数は複数系列を重み付けし、景気判断指数は局面の変化を要約します。水準の変化を捉えるCIと、改善系列の割合を捉えるDIの違いを意識します。祝日配置や季節性による増減を景気変動と取り違えないよう、季節調整系列と原系列を見比べます。後日のデータ追加で改定される指標もあるため、予測評価には当時利用可能な値を使います。
トレンド、単位根、共和分、ARCH、指数平滑の計算は時系列の章へ。系列相関や不均一分散を無視すると、係数より標準誤差の評価が大きく歪む場合もあります。
ローレンツ曲線とGini係数
Section titled “ローレンツ曲線とGini係数”非負の量を小さい順に並べ、横軸を人数の累積割合、縦軸を量の累積割合にします。完全平等線との面積の2倍がGini係数です。4人の量が10、10、20、60なら累積点は 。台形面積0.3より 。
同じGiniでも分布の形は一意でなく、平均所得も示しません。負値を含む所得や世帯人数の違いを扱う際には、定義と等価化の方法を明記します。2級の図で曲線も確認できます。
2品目の価格が両方10%上がった場合、数量重みが違ってもLとPは?
解答・解説
すべての価格が同じ倍率なら両方110、Fも110です。指数の差は相対価格と数量構成の変化によって生じます。