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23. 品質マネジメントシステム

個人の注意から組織の仕組みへ

Section titled “個人の注意から組織の仕組みへ”

顧客の要求を受け、必要な資源をそろえ、仕事を行い、結果を確認し、改善する。これらをつながった仕組みとして管理するのが品質マネジメントシステム(QMS)です。品質担当部署だけの書類管理ではありません。

QC3級では用語と基本的な位置付けを押さえます。規格の個別条項や認証実務をこの教材で網羅するものではありません。規格の版や要求は改訂されるため、実務では適用する原文・契約・組織の仕組みを確認します。

原則仕事で考えること
顧客重視誰のどんな要求を満たすか
リーダーシップ目的と方向を共有し、実行できる状態を整える
人々の積極的参加必要な能力・役割を持ち、改善へ参加できるか
プロセスアプローチ個別作業と前後のつながりを管理する
改善現状に満足せず、結果と仕組みを良くする
客観的事実に基づく意思決定データと根拠を確かめて判断する
関係性管理供給者など関係者との関係を管理する

実際の文書では原文の用語・版を確認します。上の表は学習用に意味を言い換えたものです。

例題:注文から苦情までをつなぐ

Section titled “例題:注文から苦情までをつなぐ”

営業が顧客要求を確認し、購買が必要な材料を手配し、現場が標準に沿って作業し、品質確認後に納品します。苦情が来たら記録して影響を抑え、原因を調べ、設計や工程へ返します。一部署だけ記録が完璧でも、要求変更が伝わらなければ誤った製品を作る可能性があります。

このため、責任・権限、必要な情報、記録、変更時の伝達、結果の評価をつなげます。帳票を増やすこと自体が目的ではありません。

ISO 9001はQMSへの要求事項を扱う国際規格です。組織の仕組みへの要求と、個別製品の寸法・性能の規格は違います。認証を取得したことが、すべての品物に不適合がない、最高性能である、という保証にはなりません。

内部の確認や経営層による見直しを通じ、仕組みが適切に機能しているかを確かめます。異常・苦情の記録を残すことと、原因を取り除き再発を防ぐことも分けて管理します。必要なリスクと機会を考える視点は、事後の問題対応だけに偏らない助けになります。

客観的事実を評価するにはデータ収集と偏り、結果を判断へつなぐには統計的問題解決が役立ちます。良い計算でも入力データや問いが不適切なら、良い意思決定にはつながりません。

ISO 9001認証がある会社の製品は、個々の品質検査が不要になるか?

解答・解説

そうは言えません。組織のQMSと個品の要求充足は別で、必要な保証・検査は契約や管理計画などに従います。