21. 方針管理・日常管理・変化点
重点的に変える仕事と日々保つ仕事
Section titled “重点的に変える仕事と日々保つ仕事”方針管理は、組織の方向と重点目標・方策を各部門の活動へつなぐ考え方です。日常管理は、本来の業務を安定して遂行し、異常があれば処置する仕組みです。目標の大きさや実施頻度だけで二分せず、何を変え、何を保つかを考えます。
例題:納期の方針を展開する
Section titled “例題:納期の方針を展開する”会社が「約束どおりの納品を増やす」と定めても、現場へ「頑張る」とだけ伝えては実行できません。営業の受注情報、購買の材料入手、製造の段取り、物流の発送時刻が関わります。
| 要素 | 例 |
|---|---|
| 目標 | 納期遵守率を期末までに所定水準へ引き上げる |
| 方策 | 受注確定時刻の統一、材料不足の早期把握 |
| 展開 | 各部門の役割と具体的な活動へ落とし込む |
| すり合わせ | 能力・費用・他部門との整合を確認する |
| 評価・反省 | 数値と実行状況を見て、未達原因と次の方策を考える |
目標だけを押し付けず、達成のための手段・資源・権限があるかを確認します。一部門の達成が他部門へ無理を生むなら、全体として見直します。
管理点と点検点
Section titled “管理点と点検点”結果を確認する管理点と、それを安定させるための要因・プロセスを確認する点検点を区別します。納期遅れ率が結果の管理点なら、材料準備の完了、計画どおりの着手などは点検点の候補です。同じ項目でも、どの階層・仕事から見るかで役割が変わる場合があります。
管理項目一覧表には、定義、目標・基準、測定方法、頻度、担当、異常時の連絡・処置などをそろえます。数字を集めても、誰も判断・処置しなければ管理につながりません。
業務分掌で担当範囲を明確にし、責任と判断できる権限を対応させます。責任だけを与え、保留や応援要請の権限がなければ異常時に動けません。引継ぎや代行も含め、誰が決めるかを決めます。
変化点を記録する
Section titled “変化点を記録する”人の交替、材料変更、設備更新、方法・測定器の変更は、品質へ影響する可能性があります。いつ何を変え、変更前後で何を確認するかを記録します。値が変わった後に記憶で説明するだけでなく、変更前から確認を計画することが重要です。
統計検定とつなげる
Section titled “統計検定とつなげる”前後の比較には時系列とデータ収集へ。仕事量や品種構成が違うと、結果の平均・割合が変わるため、クロス集計や層別も併用します。
納期遅れ率の結果だけを月末に確認する仕組みの弱点は?
解答・解説
途中の悪化を早く把握しにくいことです。要因側の点検項目と確認頻度、異常時の処置を組み合わせます。