8. ヒストグラム・グラフで特徴を読む
どの情報を残したいか
Section titled “どの情報を残したいか”ヒストグラムは分布、折れ線は時間的推移、棒は分類の量、円・帯は構成割合を示します。同じデータでも、何をまとめるかで分かることが違います。軸、単位、期間、対象数を必ず記載します。
例題:階級にまとめる
Section titled “例題:階級にまとめる”準備時間20件を、下端以上・上端未満の幅4分で分けます。0〜4分0件、4〜8分6件、8〜12分9件、12〜16分5件です。
架空の20件。元データはQC4級の同名記事に掲載。各階級幅4分、度数合計20。最多階級は8以上12未満。
- 階級幅はすべて4分、全20件
チャートを読み込んでいます。数値は本文・表でも確認できます。
グラフの数値を表で確認する
| 階級(分、下端以上・上端未満) | 度数(件) |
|---|---|
| 0〜4 | 0 |
| 4〜8 | 6 |
| 8〜12 | 9 |
| 12〜16 | 5 |
学習用のデータ・理論値。狭い画面ではグラフを横にスクロールできます。
階級値は区間の中央で、2、6、10、14分です。度数表から平均を近似すると 分。元データ平均9.35分とは異なり、区間内の値をすべて中央で代表したことによる差です。元データがあるなら、正確な平均は元から計算します。
形から何を考えるか
Section titled “形から何を考えるか”二峰性なら異なる設備や材料が混ざっているかもしれません。片側が長ければ一部の極端な値、歯抜けなら丸めや測定方法なども候補です。区切り方でも見た目は変わるため、原因を図の形だけで決めず、層別と元データで確かめます。
規格線を加えると要求を満たす範囲との関係が見えますが、度数をまとめる際に境界をまたぐ階級があれば、正確な不適合数は読めません。時間順も失うため、後半だけ悪化したかはヒストグラムだけでは分かりません。
時間順の図を併用する
Section titled “時間順の図を併用する”架空の別データ。各日100注文、訂正12・11・9・11・7件。最後が低いだけで、恒常的改善とは断定しない。
- 青点と実線:時間順の訂正件数
チャートを読み込んでいます。数値は本文・表でも確認できます。
グラフの数値を表で確認する
| 曜日 | 訂正のある注文数(件) | 対象注文数(件) | 訂正率(%) |
|---|---|---|---|
| 月 | 12 | 100 | 12 |
| 火 | 11 | 100 | 11 |
| 水 | 9 | 100 | 9 |
| 木 | 11 | 100 | 11 |
| 金 | 7 | 100 | 7 |
学習用のデータ・理論値。狭い画面ではグラフを横にスクロールできます。
日別の注文数が変われば件数と率の動きは違います。対策実施日、設備変更、材料切替などの注記を残します。時間の軸を等間隔に見せるときは、実際の観測間隔が同じかも確認します。
円・帯グラフは互いに重ならない内訳を合計100%として示す場合に適しています。複数回答や重複する不適合件数を、品物全体の構成比として描かないようにします。
統計検定とつなげる
Section titled “統計検定とつなげる”度数分布の作り方、目的に合うグラフ、時系列と増減を参照できます。QCでは、図の結論を次の調査・処置へつなげる点を特に意識します。
度数表の階級値から求めた平均を、元データの正確な平均と呼んでよいか?
解答・解説
一般には近似です。各区間内の位置を失っているためです。階級値で代表したことを明記します。