総合演習48問と解説
各章に2問ずつ対応しています。計算では対象・単位・分母を、用語では使う目的と限界を説明してから解答を開いてください。すべて独自問題で、公式過去問ではありません。
問1:代用特性
Section titled “問1:代用特性”「使いやすさ」をボタン数だけで測ることにした。何を確認すべきか?
解答・解説
本来の要求との関係です。減らすと階層が深くなり使いにくくなる可能性もあり、利用場面で確認します。1章
問2:ねらいとできばえ
Section titled “問2:ねらいとできばえ”目標寸法を設計することと、実際の品物がそれに合っていることは同じか?
解答・解説
前者はねらい、後者はできばえの品質に関わります。要求に合う目標と、その実現の両方が必要です。1章
問3:応急と再発防止
Section titled “問3:応急と再発防止”誤表示の品物を識別・保留した。これで再発防止は完了か?
解答・解説
応急対策です。原因を調べて仕組みを直し、有効性と定着を確認する必要があります。2章
問4:全体最適
Section titled “問4:全体最適”前工程だけを速くし、後工程の待ちが増えた。何を見直すか?
解答・解説
工程間の流れと全体の目的です。局部の能率向上が全体の納期改善とは限りません。2章
問5:課題達成型
Section titled “問5:課題達成型”新サービスを実現するため、達成手段の候補と成功条件を探す場合、どのQCストーリーが対応するか?
解答・解説
課題達成型です。現状問題の原因除去を軸にする問題解決型と出発点が異なります。3章
問6:改善率
Section titled “問6:改善率”1000件中30件から500件中10件へ訂正が減った。率と相対的減少率は?
解答・解説
3%から2%、1パーセントポイント減、相対的には 減です。3章
問7:線形変換
Section titled “問7:線形変換”平均10、標準偏差2の値を に変換する。平均と標準偏差は?
解答・解説
平均−13、標準偏差4、分散16です。標準偏差に負の符号は付きません。4章
測定器が常に0.5mm高く出る。測定数を増やせばこのずれは消えるか?
解答・解説
消えません。系統的な測定のずれと、標本を替えたときのばらつきは別です。4章
問9:平方和と分散
Section titled “問9:平方和と分散”8、9、10、11、12の平均、平方和、不偏分散、標準偏差を求めよ。
解答・解説
平均10、平方和10、自由度4、不偏分散2.5、標準偏差 。分母nの記述分散なら2です。5章
問10:重み付き平均
Section titled “問10:重み付き平均”10個の平均8、30個の平均12を合わせた平均は?
解答・解説
。群サイズが異なるため単純な平均10ではありません。5章
問11:層別の逆転
Section titled “問11:層別の逆転”Aは易しい品種1/100、難しい品種90/900、Bは18/900と11/100。各品種と全体の率を求めよ。
解答・解説
Aは1%、10%、全体9.1%。Bは2%、11%、全体2.9%。各品種ではAが低いのに、難しい品種の構成が違うため全体では逆です。6章
問12:収集項目
Section titled “問12:収集項目”設備差を後から調べたいのに、全体の合計だけ残した。何が不足か?
解答・解説
設備・品種などの条件と対応する個別データ、各層の対象数です。目的に必要な項目を収集前に定めます。6章
問13:パレート
Section titled “問13:パレート”件数30、12、6、2の上位2項目の累積割合は? 除去できる割合と同じか?
解答・解説
84%。選んだ項目が占める割合で、対策で84%が必ず消える保証ではありません。7章
問14:特性要因図
Section titled “問14:特性要因図”要因図で最も多く発言された候補が真因と言えるか?
解答・解説
言えません。候補を現場観察・データ・適切な試行で確かめます。多数決は因果の実証ではありません。7章
問15:階級値からの平均
Section titled “問15:階級値からの平均”階級値2、6、10、14、度数0、6、9、5。平均の近似値は?
解答・解説
。区間の代表値で計算した近似で、元データ平均とは一般に異なります。8章
問16:時間順
Section titled “問16:時間順”ヒストグラムから、最後の1時間だけ平均が上がったことを判定できるか?
解答・解説
一般にはできません。時間順の情報をまとめているため、折れ線や管理図、時刻を残した元データも確認します。8章
問17:相関
Section titled “問17:相関”のrを求め、傾きと区別せよ。
解答・解説
r=0.8。xが1単位増えたときyが0.8増えるという意味ではなく、無次元の直線的関連の指標です。9章
問18:r=0
Section titled “問18:r=0”相関係数0なら、2変数は必ず無関係か?
解答・解説
いいえ。U字など非線形な関連があり得ます。散布図で形、群、外れ値を確認します。9章
問19:親和図
Section titled “問19:親和図”顧客の声を最初から部署分類へ押し込まず、意味の近さでまとめたい。道具は?
解答・解説
親和図法です。まとまりと元の声を往復し、孤立した重要情報も残します。10章
問20:連関図
Section titled “問20:連関図”問い合わせ増加と案内更新の遅れが循環する構造を整理したい。道具と注意点は?
解答・解説
連関図法。矢印は仮説の場合もあり、複雑な図ができても関係が実証されたわけではありません。10章
問21:系統図
Section titled “問21:系統図”目的を具体的な実行手段へ展開する道具は? 下から上への点検は何を確かめるか?
解答・解説
系統図法。下位手段で本当に上位目的を実現できるか、漏れや無関係な作業を点検します。11章
問22:マトリックス図
Section titled “問22:マトリックス図”要求と施策の対応表で◎が多い施策は、効果が証明されたと言えるか?
解答・解説
言えません。関係評価は根拠や重みに依存します。試行・実測による効果確認が必要です。11章
問23:日程
Section titled “問23:日程”A2日の後、B3日とC4日を並行実施し、両方完了後D1日。全体日数と長い経路は?
解答・解説
7日、A→C→D。Bだけ短縮してもCを待つため全体は短くなりません。12章
問24:PDPC
Section titled “問24:PDPC”計画が望ましくない方向へ進む可能性と、その対応・迂回を検討する道具は?
解答・解説
PDPC法です。単に不具合を列挙するだけでなく、途中の展開と対応をつなげます。12章
問25:標準化
Section titled “問25:標準化”の104に対応する標準化値と、104超の確率は?
解答・解説
z=2、約0.02275。分散4ではなく標準偏差2で割ります。13章
問26:片側と両側
Section titled “問26:片側と両側”標準正規で とする。−2〜2の中と外の確率は?
解答・解説
中0.95450、外0.04550。対称なので両側の外は片側の2倍です。13章
問27:二項の余事象
Section titled “問27:二項の余事象”独立に10個、各不適合確率0.1。1個以上不適合がある確率は?
解答・解説
。0個の余事象で計算します。14章
問28:個数の分布
Section titled “問28:個数の分布”の平均と分散は? 毎回平均個数が出るのか?
解答・解説
平均1、分散0.9です。実際の個数は変動し、毎回1個という意味ではありません。14章
問29:規格と管理
Section titled “問29:規格と管理”規格上限15、UCL13、測定14。二つの基準でどう読むか?
解答・解説
規格上限内ですが管理限界外です。工程変化を調べる手掛かりで、直ちに不適合という意味ではありません。15章
問30:群分け
Section titled “問30:群分け”設備差を検出したいのに、毎群へ複数設備の値を混ぜた。何が起き得るか?
解答・解説
設備差が群内ばらつきへ入り、限界が広がって群間の変化を見落とす場合があります。目的に合う群分けをします。15章
問31:平均値管理図
Section titled “問31:平均値管理図”全平均10.2、平均範囲1.2、。上下限は? 群平均13はどこにあるか?
解答・解説
UCL11.0748、LCL9.3252。13は上限外です。原因と規格への適合は別に調べます。16章
問32:R管理図
Section titled “問32:R管理図”平均範囲1.2、 の上限は? 平均値管理図にもD4を使うか?
解答・解説
2.7384。平均値の限界にはA2を使います。係数は1群の測定数nに合わせます。16章
問33:全体率
Section titled “問33:全体率”100個中2個と900個中90個の不適合。基準率を合計から求めよ。
解答・解説
92/1000=9.2%。率2%と10%の単純平均6%ではありません。17章
問34:pの限界幅
Section titled “問34:pの限界幅”基準率5%、n=100と400。後者の3σ幅は前者の何倍か?
解答・解説
1/2です。率の標準偏差が で、nが4倍なら幅が半分になります。17章
問35:工程能力
Section titled “問35:工程能力”規格90〜110、平均106、σ=2。CpとCpkを求めよ。
解答・解説
Cp=20/12=約1.6667、Cpk=min(4/6,16/6)=約0.6667。平均が上限へ寄っています。18章
問36:規格外の平均
Section titled “問36:規格外の平均”同じ規格とσで平均112ならCpkは負になるか。負を0へ丸めてよいか?
解答・解説
Cpk=min(−2/6,22/6)=−1/3。状態を隠すため0へ丸めてはいけません。安定性と分布も確認します。18章
問37:FMEAとFTA
Section titled “問37:FMEAとFTA”不具合の形から影響を調べる方法と、最終的な望ましくない事象から原因をたどる方法は?
解答・解説
前者がFMEA、後者がFTAです。仮説を整理した後、根拠と対策の有効性を確認します。19章
問38:QFDとDR
Section titled “問38:QFDとDR”顧客要求と設計特性を結び付ける活動、設計の節目で関係部門が審査する活動は?
解答・解説
それぞれQFDとDRです。要求の展開と設計内容の審査という役割を区別します。19章
問39:文書の使い分け
Section titled “問39:文書の使い分け”工程の流れだけでなく、管理特性・頻度・担当・異常時処置を一覧にしたい。何が対応するか?
解答・解説
QC工程図です。フローチャートは主に流れ、作業標準書は具体的作業方法を示します。20章
問40:検査
Section titled “問40:検査”抜取検査でロット合格なら、見つけた不適合品も適合に変わるか?
解答・解説
変わりません。個品の適合判断とロットの受入判断は別です。識別・処置は定めた手順に従います。20章
問41:管理点と点検点
Section titled “問41:管理点と点検点”納期遅れ率と、材料準備の完了状況では、結果と要因側のどちらを見ているか?
解答・解説
前者は結果の管理点、後者はそれを支える要因・プロセスの点検点の例です。階層や目的により役割は変わり得ます。21章
問42:責任と権限
Section titled “問42:責任と権限”担当者へ品質責任だけ与え、異常時の保留や連絡手段を決めなかった。問題点は?
解答・解説
必要な処置を実行できない恐れがあります。責任範囲に対応する権限、連絡・判断の体制を定めます。21章
問43:標準化
Section titled “問43:標準化”新手順を作成したが旧版が現場に残っている。何を追加するか?
解答・解説
版・適用日の管理、周知・教育、旧版の誤使用防止、実施確認を行います。22章
問44:教育の評価
Section titled “問44:教育の評価”研修受講率100%を、そのまま力量の達成率100%と報告してよいか?
解答・解説
いけません。理解、実演、実務での定着と結果を確認します。受講は実施状況の指標です。22章
問45:QMS
Section titled “問45:QMS”品質管理部だけの文書が整っていれば、営業から製造への要求変更の伝達はQMSと無関係か?
解答・解説
関係します。プロセス間の情報・責任・確認をつなぐ仕組みであり、一部署の書類だけではありません。23章
問46:認証
Section titled “問46:認証”ISO 9001認証は、全製品の最高性能や不適合ゼロを示すか?
解答・解説
示しません。QMSに関する要求と、個品の特性・適合・性能は別です。23章
問47:総合事例
Section titled “問47:総合事例”1000件中30件から800件中8件へ訂正が減少。率の相対的減少率は? 件数の減少率と同じか?
解答・解説
3%から1%、相対的には約66.7%減。件数の減少率 とは異なります。24章
問48:活動を終える条件
Section titled “問48:活動を終える条件”目標を一度達成したので、標準化と継続確認を省いてよいか?
解答・解説
省けません。担当交替・繁忙・条件変更でも維持できるか確認し、他への悪影響と残課題も整理します。24章