15. 報連相・5W1H・三現主義
改善の前提は意思疎通
Section titled “改善の前提は意思疎通”良い分析ができても、異常の連絡が遅れたり、事実と推測が混ざって伝わったりすれば、対応は進みません。品質管理には、記録・伝達・確認という日常の仕事が欠かせません。困りごとを一人で抱えず、相手が判断できる情報を渡します。
報告・連絡・相談を使い分ける
Section titled “報告・連絡・相談を使い分ける”| 行動 | 目的 | 例 |
|---|---|---|
| 報告 | 依頼された仕事の経過・結果を伝える | 検査終了、対象数、見つかった不適合を上司へ伝える |
| 連絡 | 関係者が必要な事実を共有する | ラベル様式の変更と適用日を次工程へ伝える |
| 相談 | 判断や進め方について助言を求める | 判定できない状態を責任者へ確認する |
悪い情報を最後まで待たないことが大切です。緊急度に応じた連絡方法・相手は職場のルールで決め、完了報告だけでなく途中経過も共有します。送っただけで理解されたとは限らず、必要に応じ受領・認識を確認します。
例題:伝わる異常報告へ直す
Section titled “例題:伝わる異常報告へ直す”「ラベルがおかしいです」では対象も影響も分かりません。次のように事実を具体化します。
本日14時、受渡し工程で、注文番号123の品名表示が注文票と異なることを1件確認しました。同じ印刷単位の10枚を識別して保留し、責任者の確認を待っています。プリンター変更との関係は未確認です。
これは架空の学習例です。誰が何をいつどこで確認し、何が分かり、何が未確認で、今どうしているかを分けます。勝手に原因を「プリンター故障」と書き換えません。
5W1Hで情報の抜けを減らす
Section titled “5W1Hで情報の抜けを減らす”When(いつ)、Where(どこで)、Who(誰が)、What(何を)、Why(なぜ)、How(どのように)です。Whyが分からなければ「未確認」として調査し、空欄を推測で埋めません。件数、対象範囲、単位も加えると判断しやすくなります。作業指示や改善計画の具体化にも使えます。
三現主義と5ゲン主義
Section titled “三現主義と5ゲン主義”現場へ行き、現物を見て、現実を確かめるのが三現主義です。伝聞や机上の数字だけでなく、実際の状態を見る姿勢です。ただし安全や立入のルールを守り、証拠を不用意に動かしません。
さらに原理・原則に照らして考えるのが5ゲン主義です。たとえば印字のかすれを見て、印刷の仕組み(原理)と、点検・設定の基本ルール(原則)を確認します。「現場を見た」だけで分かったつもりにならず、仕組みと事実を結び付けます。
企業生活のマナーとルール
Section titled “企業生活のマナーとルール”挨拶、時間や約束を守る、相手の話を確認する、情報や備品を適切に扱うことは、共同作業の信頼を支えます。就業規則や業務ルール、機密・個人情報の扱いを確認し、分からない点は相談します。マナーは単なる形式ではなく、次の仕事をしやすくする配慮です。相手を責めず事実を共有できる環境も、異常を早く見つける助けになります。
原因がまだ不明なら、異常の報告を待つべきか?
解答・解説
必要な相手へ、分かっている事実、影響範囲、現在の対応、未確認事項を伝えます。原因の確定と、異常が起きた事実の共有を分けます。