事業計画書の作り方(収支計画編):時系列分析②

    鉄仮面

    鉄仮面ブログでは、事業計画書の作成方法を公開しています。

    このブログの内容は、下の書籍でも詳細な内容をご紹介しております。興味のある方は是非ご一読下さい。

    この記事の対象者

    • 事業計画書のうち「収支計画書」を作りたい方で、既に事業を始めている方
    • 収支計画書のどこから手を付ければいいか悩んでいる方
    • 分析レポートを作らなければならない方

    この記事のゴール

    • 収支計画書の切っかかりが掴める
    • 分析の初歩が学べる
    • 数字のどこを見ればいいか何となくわかるようになる

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    Zチャート分析

    前回は、単純比較法と移動平均法について解説しました。

    移動平均法では売上等の数字のトレンドを⾒ることができますが、他にも方法があります。

    それがZチャートと呼ばれる⼿法です。

    Zチャートを計算する前に移動年計を算出する必要があります。

    移動年計

    移動平均法では 3 ヵ⽉平均を求めましたが、移動年計では 1 年間の合計で⽐較して分析します。

    ⾔葉にすると分り⾟いので、以下の図を参照して頂きたいのですが、例えば、

    • 2023 年 1 ⽉〜2023 年 12 ⽉までの 12 ヵ⽉間の合計
    • 2023 年 2 ⽉〜2024 年 1 ⽉までの 12 ヵ⽉間の合計
    • 2023 年 3 ⽉〜2024 年 2 ⽉までの 12 ヵ⽉間の合計

    以下同様・・・

    と⾔った⾵に、1 ヵ⽉ずつ計算対象をずらしながら特定期間(この場合では 12ヵ⽉間)を計算していく計算⽅法です。

    移動年計の計算イメージ

    移動年計をZチャートに変化させる

    それでは、前期の「移動年計」で計算した表を、Zチャートに変化させてみましょう。

    これは⾮常に簡単で、先程の売上⾼の表に1年間の累計売上⾼を加えるだけです。

    それをチャートにすると以下の図のようになります。

    左が普通の移動年計のチャートです

    右が、左の移動年計に累積売上を追加し、Zチャートに変化させたものです。

    Zチャートが、右斜め下に傾いているので、このトレンドは下降トレンドであることがわかります。

    このZが、水平であれば横這い傾向

    Zが右斜め上に傾いている時は、上昇傾向であることがわかります。

    是非、このZチャートを事業計画書に使ってみ下さい😆